【南砺市・福光】古民家の静寂と生わさびで味わう天ざる。ミシュラン掲載「手打そば 萱笑」実食レビュー

南砺市福光、落ち着いた街並みに店を構える「手打そば 萱笑(かやしょう)」。ミシュランガイドにも掲載された蕎麦店で、地元だけでなく県外からも蕎麦好きが足を運びます。古民家を改装した空間には、商業施設とは違う静けさがあります。

客席からは手入れの行き届いた坪庭が見え、苔むした石灯籠と木々の緑が視界に入ってくる。混み合う時間帯は少し待つこともありますが、その時間も庭を眺めながら過ごせる。今回は天ざるそばをいただきました。

  • ミシュランガイド掲載——南砺市福光の本格手打ち蕎麦店
  • 南砺産蕎麦粉の石臼挽き二八蕎麦——細くてコシがあり、つるりとした喉越し
  • 生わさびを自分でおろす——手間をかけるぶん、蕎麦との相性が際立つ
手打そば 萱笑|店舗情報
ミシュラン掲載

Menu(一例)

  • 天ぷらそば 1,780円
  • ざるそば 980円
  • 鴨南蛮蕎麦 1,580円
住所南砺市福光6771(地図を見る)
電話番号0763-52-5033
営業時間ランチ 11:30〜14:30(L.O.14:00)/ディナー 17:00〜20:00(L.O.19:30)※土日祝の夜は17:30〜
定休日毎週火曜日、月1回月曜日不定休
アクセスJR城端線「福光駅」から徒歩約7分
駐車場福光会館共同駐車場等を利用(徒歩約2分)
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席に着くと運ばれてくる——「揚げそば」というお通し

注文を済ませると、お茶とともに揚げそばが出てきます。香ばしく、ほんのりした塩気がある。小さな一品ですが、庭の景色を眺めながらつまむのにちょうどよく、これから出てくる蕎麦への期待を静かに高めてくれます。

自分でおろす——「生わさび」の体験

萱笑ならではの趣向が、生わさびを自分でおろすスタイルです。立派な生わさびと専用のおろし金が運ばれてくるので、好みの量になるまで円を描くようにおろしていきます。

おろしたてのわさびは、すると特有のつんとした香りが立ちます。辛さはそれほど強くなく、ピリッとした刺激が蕎麦の味変にちょうどいい。蕎麦本来の風味を邪魔しない、上品な辛さです。

石臼挽き二八蕎麦と、頭付き天然大えびの天ぷら——「天ぷらそば」

メインの天ぷらそばは、地元南砺市産の蕎麦粉を石臼挽きにした二八蕎麦。細めでしっかりコシがあり、つるりとした喉越しが特徴です。香りはそれほど強くなく、みずみずしさと喉越しで食べさせるタイプ。あえて言えばシンプル、でもそれがストライクゾーンの広さでもあります。

目を引くのが、頭付きの天然大えびの天ぷらです。薄衣でサクッと軽く揚がっており、身はプリプリで海老の旨味がしっかり詰まっている。紫芋やブロッコリーなど彩り豊かな天ぷらも並び、素材の味が丁寧に引き出されていました。ボリュームはあるが、油っこさを感じさせない仕上がりで、最後まで軽やかに食べられます。

透明感のある蕎麦湯——そのまま飲みたくなるつゆ

つゆは鰹節メインで、最初はスッキリとした口当たり。後から余韻が長く、静かに広がっていく。そのまま飲めるし、飲みたいと思う薄味のつゆです。蕎麦湯は透明感があり、透き通った味わい。少しとろんとしていて口当たりはなめらか。蕎麦湯というより、上質な出汁を飲んでいる感覚に近い。

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まとめ:手間と空間も含めて、蕎麦を楽しむ一軒

蕎麦そのものの質はもちろん、生わさびをおろす体験、坪庭の静けさ、揚げそばのお通しと、食事の時間全体を丁寧に組み立てているお店です。人気店ゆえの待ち時間はありますが、それを含めて「萱笑らしさ」として楽しめる。南砺方面に立ち寄る機会があれば、昼の予定に入れておいて損はないと思います。