【高岡・金龍菜館】陳建民直伝の「四川麻婆豆腐」が県内でここだけになった件

高岡市片原中島町、万葉線の路面電車が走る通り沿いにある「金龍菜館(きんりゅうさいかん)」。一見すると昔ながらの町中華ですが、その正体は、日本に麻婆豆腐やエビチリを広めた「日本の四川料理の父」陳建民氏の直弟子が営む、正統派四川料理の店です。

店内には店主が若かりし頃、修業していた当時の写真が掲げられています。派手さのない外観からは想像しづらいですが、確かな系譜を受け継ぐ一軒。今回は看板のギョーザと、麻婆豆腐・四川麻婆豆腐の食べ比べをいただきました。

  • 四川料理の父・陳建民の直弟子——高岡で受け継がれる本物の系譜
  • 看板は少し甘口で小ぶりな「ギョーザ」——一人で二人前、三人前いける
  • 「麻婆豆腐」と「四川麻婆豆腐」の食べ比べ——同じ店で別世界の味
金龍菜館|店舗情報

Menu(一例)

  • ギョーザ(6ヶ) 450円
  • 四川麻婆豆腐 1,500円
  • ラーメン 650円
住所高岡市片原中島町158(地図を見る)
電話番号0766-22-0788
営業時間11:30〜13:30/17:30〜19:00(L.O.)
定休日月曜・火曜
アクセス万葉線「坂下町」電停より徒歩約1〜2分/あいの風とやま鉄道「高岡駅」より徒歩約10〜12分
駐車場あり(店舗横・周辺に数台分)
テーブル席
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少し甘口で、なぜか止まらない——看板の「ギョーザ」

まずは看板のギョーザから。細長い一口サイズで、薄い皮がパリッと香ばしく焼き上げられています。餡は野菜の自然な甘みがきいていて、全体的にあっさり。がつんとくる濃さではなく、少し甘口な味わいです。

小ぶりなぶん、一人前ではもの足りず、常連が最初から二人前・三人前と頼む理由がよく分かる。なんとなく癖になって、箸が止まらなくなる餃子です。

同じ店で、まったく別物——「麻婆豆腐」食べ比べ

この店の面白さは、「麻婆豆腐」と「四川麻婆豆腐」という二つの麻婆が並んでいること。せっかくなので食べ比べてみたところ、同じ名前とは思えないほど、まるで別の料理でした。

やさしい甘さの「麻婆豆腐」

まず普通の麻婆豆腐。日本人が食べ慣れた、あの家庭的な麻婆に近い一皿です。辛さはほとんどなく、どちらかといえば甘め。とろみのある餡がやさしく豆腐にからみ、辛いものが得意でない人や子どもでも安心して食べられる味わいです。

痺れと旨みの「四川麻婆豆腐」

一方、四川麻婆豆腐は表情がまるで違います。花椒がたっぷり振られ、全体が黒みがかった深い赤。見た目からしてかなり辛そうで、正直、身構えました。

ところが口に運ぶと、辛さの奥にしっかりとした旨みとコクがあり、思ったよりずっと食べやすい。花椒の爽やかなピリッとした痺れと、豆板醤の奥深いコクが折り重なって、後を引きます。この痺れと旨みの重なりが、たまらない。陳建民直伝と聞いて納得の、本格的な一皿でした。ご飯が止まらなくなります。

やさしい甘さの麻婆豆腐と、痺れる本格四川。同じ「麻婆豆腐」の名前で、これだけ振れ幅があるのは面白い。その日の気分で選べるのも、この店ならではの楽しみ方です。

「呉西の金龍」——県内でここだけになった、陳の系譜

富山の餃子好きの間では、富山市(呉東)の老舗「娘娘(にゃんにゃん)」と並び、高岡(呉西)の代表格として「金龍」の名前がよく挙がります。「高岡で餃子といえば金龍」——そんなローカルな共通認識のある店です。

かつて富山県内で陳建民の直弟子として知られた店には、上市町の「响鈴(しゃんりん)」がありました。しかし現在は閉店。陳建民の系譜をたどれる四川の味を富山で味わえるのは、いまやこの金龍菜館だけになりました。町中華の顔をした、貴重な一軒です。

店は万葉線の坂下町電停からすぐ。山町筋(重要伝統的建造物群保存地区)や高岡大仏も徒歩圏内なので、高岡の歴史ある町並みを散策する合間にふらりと立ち寄るのにもちょうどいい立地です。

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まとめ:町中華の顔をした、正統派の四川

甘くて止まらない餃子、やさしい麻婆豆腐、そして痺れる本格四川麻婆豆腐。振れ幅のあるラインナップを、気軽な町中華の空気の中で楽しめるのが金龍菜館の魅力です。陳建民の系譜を県内で味わえる、いまや貴重な一軒。高岡を訪れたら、ぜひ足を運んでみてください。