JR城端駅より徒歩12分にある、「じょうはな織館」の紹介。
江戸時代に加賀藩の庇護を受けて、「加賀絹」の産地として栄えてきた南砺市・城端地区。
過去の記録によると城端の戸数689軒のうち375軒が絹織物に関与し、最盛期にはまちの至るところから機織りの音が聞こえてきたそう。
そんな絹織物業の隆盛を象徴する施設として建てられたのが「じょうはな織館」。
レトロモダンな空間で機織りの歴史を感じながら、手織り体験とカフェを楽しんでみませんか?
おすすめポイント
- 簡単そうに見えて奥が深い機織り体験
- こだわりのコーヒーとチーズケーキ
評価
おすすめ★★★★★
コスパ★★★★☆
SNS映え★★★★☆
雰囲気★★★★★
基本情報
10:00~17:30
定休日
毎週水曜
場所
有形文化財にも指定された魅力あふれる建物
昭和初期の建設当初は織物組合の事務棟として利用されていたが、平成15年に「城端絹織物の伝承と交流の場」として現在の姿に生まれ変わる。
レンガ造りの外観、吹き抜けの階段、館内のドアやガラスなどは建築当時のまま残されており、国有形文化財にも登録。
レトロモダンな空間には織体験・制作フロアのほか、オリジナルグッズの販売ショップ、カフェスペース、ギャラリーも併設。
絵画や陶造形などの世界を堪能
1階のギャラリーでは4~11月に企画展を開催。
「エッジ」を表現したバラの絵画や陶造形が並べられており、絹織物だけでなくアートの世界も堪能できる。
世界に一つだけのオリジナル作品を作ろう
富山県では「じょうはな織館」でしか体験できない機織り。
コースは机の上の“卓上機”で織るものと、昔ながらの足踏み式の“高機(たかばた)”で織るもの2通り。
コースターやランチョンマットなどを制作でき、30分でできる簡単なものから、1日かかる本格的なものまで8種類の体験が用意されている。
今回は卓上機でコースターを織る「織初(おりはじめ)」(1,200円)を体験することに。
まずは10色ほどある糸の中から、好きなものを選ぶ。
優しいスタッフさんの指導のもと、カラフルな経糸(たていと)に選んだ緯糸(よこいと)を織り込んでいく。
織り込む作業は単純だが、緯糸の置き方や織り込む力加減によって糸同士の間隔が異なってくるため、簡単そうに見えて奥が深い。
完成すれば可愛くラッピングしてくれるので、プレゼントにも最適。
機織り体験のフロアでは作家さんも商品を制作しており、タイミングが合えば本格的な機織りの様子も見学できる。
機織り体験の後はカフェでゆっくりと
1階のカフェスペースでは、富山のスペシャリティコーヒー焙煎店「koffe」のコーヒーや「パティシエールなかやま」のケーキなどを味わうことができる。
制作した作品を眺めながらケーキセットを楽しむ時間は、最高に贅沢では?
感想
城端絹織物の文化に触れながら、簡単そうに見えて奥が深い機織りを体験できる「じょうはな織館」。
同館の近くには、城端曳山の歴史と情熱が刻まれた「城端曳山会館」や風情たっぷりの見事な「城端別院善徳寺」など魅力的なスポットが満載。
機織り体験から城端曳山の歴史、まち歩きまで幅広く楽しめる城端に、ぜひ訪れてみてください。また来たくなること間違いなしです。
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