「真ゆき」非日常を演出したラグジュアリーな空間で楽しむ 紀州備長炭でじっくり丁寧に焼き上げた焼き鳥

高岡市大手町にある焼き鳥店「真ゆき」の紹介。

砺波市中央町で市内外から高い人気を集めていた焼き鳥店「真ゆき」が、このたび高岡市大手町に移転オープンしました。

築約110年の蔵と家を改修したお店は、これまでと雰囲気をガラリと変え、洗練されたラグジュアリーな空間となっています。

非日常的な空間で食事を楽しみたいと思ったときには、ぜひ訪れてみてください。

おすすめポイント

  • 非日常を演出したラグジュアリーな空間
  • 備長炭でじっくり丁寧に焼き上げた多彩な焼き鳥

真ゆきの評価

おすすめ★★★☆☆
コスパ★★★★☆
SNS映え★★★★☆
雰囲気★★★★☆

真ゆきの営業時間・場所

営業時間
17:30~23:00
定休日
日曜、木曜
場所

ミュラン1つ星「鳥しき」との出会いが人生の転機に

「真ゆき」は2013年10月に砺波市中央町でオープンしましたが、開店当初はなかなかお客さんが来ず、1人も来ない日もあったそう。

そんな中、ミシュラン1つ星「鳥しき」(東京・目黒)を訪れたことが人生の転機になります。

日本一の焼き鳥とも言われる「鳥しき」の大将が作る焼き鳥を食べたところ、

「これが焼き鳥か!?」

と、口に入れた瞬間に衝撃が走ったそう。

「富山でもこんな焼き鳥を提供したい!」

そんな思いから、試行錯誤を経てたどり着いたのが、今の真ゆきのスタイル。

「串打ち3年 焼き一生」という言葉もある焼き鳥の世界、さらに美味しい焼き鳥を目指して、日々精進されています。

築110年の歴史ある建物に出会い、砺波から高岡へ移転を決意

砺波市で焼き鳥店を営みながら、新たな出店先を探していたところ、心ひかれる物件と出会います。

移転の決め手となったのが、高岡市大手町の高岡大仏のすぐ裏にある、築約110年の歴史ある建物。

高岡大仏の裏の細い路地を進んだ先にあり、閑静な住宅街の中にひっそりと佇む物件です。

非日常を演出したラグジュアリーな空間

手入れの行き届いた庭園を通り過ぎると、隠れ家的な入口があります。

入口を抜けると、目の前には歴史を感じる蔵の大きな扉と、非日常的なラグジュアリーな空間が広がります。

店内は全席カウンター席で、厨房の周りを囲むように席が並んでいるので、料理の様子もうかがえます。

富山にはなかなかない雰囲気の焼き鳥店なので、初めて入ると少し緊張してしまいます。

焼き鳥だけを存分に楽しむメニュー構成

真ゆきのメニューは基本的に焼き鳥だけで構成されており、おつまみは鶏のたたきやキモレアのみ。

そのため、まずは7~11本のおまかせコースを選ぶのが、真ゆきのルールです。

おまかせコース
・7本 2,700円
・9本 3,300円
・11本 3,900円

そのあとは、お腹の空き具合に合わせて、ささみ・心のこり・ちょうちん(330円〜)などを追加注文します。

〆として、焼きおにぎり(330円)や焼きおにぎり茶漬け(770円)、カタラーナ(550円)も提供されているので、余裕のある方はぜひ食べてみてください。

ビールから高級ワインまで揃う充実したドリンクメニュー

気になるドリンクメニューは、ビールをはじめ、ハイボール、焼酎、果実酒、日本酒、ワインなど幅広く揃います。

ワインは5,000円から10,000円を超える高級なものまで10種類以上あるので、ワインとのペアリングを楽しむのもおすすめ。

でも、焼き鳥と言えばやっぱり”ビール”ですよね。

うすはりグラスで飲む「サッポロ黒ラベル生(660円)」は、何ごとにも代えがたい喜びがあります。

紀州備長炭でじっくり丁寧に焼き上げた焼き鳥

鶏の首の肉で、引き締まった肉質が特徴の「せせり」。

ぷりぷりとした食感と、したたるほどの脂のりを満喫できる、食べ始めにぴったりの逸品です。

日本在来種の鶏の肉を使用した「かしわ」。

焼き加減が絶妙で、カリカリの食感と醤油ダレが少し焦げた香ばしい風味がたまりません。

肉厚でみずみずしい「ししとう」。

爽やかな辛さの中にも、ほんのりと甘みを感じられ、箸休めにはもったいないほど。

「鶏のトロ」とも言われる、一羽の鶏からわずかな量しか取れない希少な部位「ぼんじり」。

こってりとした濃厚な味わいで、後を引く脂が魅力です。

暑い夏にぴったりな、みずみずしい「ズッキーニ」。

ズッキーニならではのジューシーな食感と風味が満喫できます。

「砂嚢(さのう)」と呼ばれる胃で、低カロリー・高タンパク質であるのが特徴の「砂肝」。

シンプルな味わいでありながらも、旨みを引き出すための塩加減が抜群で、筋繊維をかみ切るようなコリコリとした食感とも相まってクセになります。

断面からして食欲をそそる「長芋」。

口の中に運ぶと、ぎゅっと凝縮されていた甘さが弾けるようで、とろりとした甘さと塩みのバランスがちょうど良いです。

焼き鳥に来たら外せない「つくね」。

炭をちょうど変えたタイミングだったので、温度調整が難しかったせいか、焦げの風味が強くなってしまったのが少しもったいないです。

真ゆきの感想

非日常を演出したラグジュアリーな空間で焼き鳥を楽しめる「真ゆき」。

砺波にあった店舗とは雰囲気をガラリと変えているので、常連の方の中には「砺波のほうが好きだった」と思われる方もいるかもしれません。

また、メニューは基本的に焼き鳥だけで構成され、2時間かけてゆっくりと焼き鳥を味わうことになるので、気軽にしっかり食べたいというときには不向きかもしれないです。

しかし、話のネタとして一度は行って損はないかと思うので、気になる方はぜひ訪れてみてください。